カテーテルアブレーションとブリガムの病棟回診とダナファーバーと

今日は授業の日である。今日も、MGHで授業を受けた.今日で,アッシュというハーバードの学生とはさよならを言う日だ.あと、2ヵ月後には、自分はプロになるのだと思うと、非常に恐ろしいと彼がいっていたのが非常に印象的だった.かれは、これで全て卒業、2ヵ月後にはチルドレンホスピタルで小児科のレジデントをすることになっている。皆で並んで写真をとってもらった.このコースは最終週の水曜日には発表をすることが義務づけられている。彼の発表は、SSSSの話であった.非常にうまい発表で,さすがアメリカ人だと思ってしまった.そのあと,内科疾患の皮疹の授業を聞いて午前中は終了した.

そのあと,ダナファーバーにいって、創薬のターゲット探しに関する発表を聞きながらご飯を食べて、先週、たまたま知り合うことの出来た、日本人の方のいる循環器のカテーテルアブレーションを見学させていただいた.心臓の三次元構造などを再構築し、最先端の機械を使っておこなっている様は、見事であった.あたらしいものは、ここから始まっている感も多いと思った。逆に、僕のソフトウェア開発能力を持ってすれば,同じようなものを作ることもできると思った.こちらの研究は医師はやはり臨床方面の研究をすることになっているらしい。日本のようなラボの研究はMDがすることはあまり無く、むしろマネージャーになることが多いと話を聞いた.

コンピューターの話などが出てきたので,臨床方面での研究として,今まで培った基礎力が非常に役立つかもしれないと思った瞬間であった。一応、プログラミングに関しては、プロとして働いているし.
そのあと、その先生の経歴の話などを聞いて,これからの循環器の話をする.やはり、心臓は、心臓で面白い.小児かも良いし、内科も良いし、皮膚かも良いのだが、循環器は、なぜか一番どきどきする。基本が簡単なせいかもしれない。

その後、ダナファーバーにいって,外来を見学し、そのあと、ブリガムの病棟回診を見学させてもらった.ベスに比べてテンポは鈍いのだが、非常に勉強になる回診であった.外来では、患者さんがおいおい泣いていたりした.かわいそうなので,そっと肩を抱きしめてあげたら、こちらを見て、いろいろ話をしながら涙を流していた.日本人に比べて,アメリカ人は感情を非常にあらわにするものだと思った.ダナファーバーの癌外来は他の外来に比べて、むしろ、優しい人が多かった.経験がヒトを豊かにしたのだと思う。

そのあと,母がこちらに遊びにやってきたので,8時で、回診をかえらさせてもらって,母のいるホテルにいって,日本食を食べさせてもらった.そのあと,家に帰って,教科書を読んだ。このごろは、皮膚科しかしていないかもしれない。


そんなことを考えながら,明日は勝負の日だと思って寝る。明日はレジデントのいない日だ.明日外来をとり始める予定にしている。本来は、興奮して眠れなくなったりするはづなのだが,疲れていることもあるのか、きがついたらねていた。