first day

hisahiccup2005-04-04

5時に起きる。今日は初めて病院にうかがう日だ.昨日から,明日でかけるのだと思うとなぜか興奮してしまっている。WARDに、明日にはたっているのだと思うと、興奮してしまう。

アメリカの医学英語はすこし、遠慮がない。例えば日本では研修医といってきちんと医師であること,研修中であることが分かるのだが,アメリカではresidentという。文字どうり、住み込んで当直をすることからその名前がくるのだが,住民という意味だ。4日に一度ぐらい当直をするのだという話を聞いた事はある。そして,wardだ。病棟ということなのだが,中庭とか言う意味が元にあると思うのだが、これにも病院であるとかそういう意味がかけている。

僕が5年になったときに最初に買った本が"First Aid for the Wards: Insider Advice for the Clinical Years"という本だ.日本語で言うならば病棟の手引きとかになるだろうか。今回も、もって来たのだが、病歴の書き方,略語の理解の仕方,など、コンパクトにまとまっていて結構うれしい本の一つだ.医学書の紹介なども乗っている。

その最初の最初の一文は今でもたまに見ると懐かしく思う。ここに、最初の分だけを書こう


For the past two years, you have been learning medicine in the classrooms, labs, the library and the floor of your bedroom. During this period, you may have spent some time on the hospital wards. Observing, taking histories, and practicing physical exams. Up to this point, however, your presence on the wards has largely superfluous. All that is about to change. You are finally about to practice medicine. You will now be an integral part of an organized team and will ne given real responsibilities. And yes, you will have your own patients.


So relax.


まあ、要するに、過去の2年間、医学を机の上、ベッドの中で勉強したはずだ。そのとき、
今まで何回か病棟に来たと思うけど、それは、表面だけのものだったはずた。これからは違う.あなたは,自分の患者を持つのだ.医学をするのだ、、、so relax

ということなのだが,つい一年前にこれを読んだときのことが思い出された.so relax....


でも、明日から病棟だと思うと、興奮した.そうだ,しかも、ハーバードだし、しかも、憧れのBeth Israelだ。(cardilogy では有名だと思います。なぜだか知らないですが。)

そんなわけで,前日から、もう何回も通っている通学路をチェックしてた、それでも、少し不安で40分ほど前に家を出る.こんな姿を見たら、僕の元同じ班の人はなんと思うだろう?

バスの中で脈拍を測ると90くらいであった.少し緊張しているかなと思うときは僕は脈を測ることにしている.建物の前で時間がありそうだったので写真を一枚だけとった。

それで、7時半に待ち合わせの会議室に何とかたどり着く。最初は全然違うところに案内されたりして,結構苦労をしたのだが,たどり着いてみると、真っ暗部屋のままで、電気をつけてまつ。やはり不安だ.脈拍80くらい.

3分ぐらい前に待ってそれでも誰もこないので,不安になって外を探しにいくと、廊下で、ここら変で何かを探しているような白衣の人をみかけたので、話し掛けてみると、ハーバードの医学部生だった.ここだとおもって待っているのですがというと,多分ここでいいでしょうといわれて安心した.10分ほど待つと,結構きれいな人が入ってきて、日本から来た人ですねと話かけてくれた.そして、会議が始まったところで、皆に紹介される.
"My name is ... I am Med Student from Japan. I am very happy to be here. I might not have enough knowledge or english ability. But, I at least have a passion, enthusiasm to study anything over here. I am very happy to be in such a great and admirable hospital. I would like to study anothing here and brought those back to Japan. Thank you."

と、用意しておいた自己紹介を話すと,一応、拍手してくれた。どこかの風景と似ているなあと思いながら取り敢えず、日本式最敬礼をした.

そのあとは、カンファレンスであった.TENに対してIVIGが聞くかどうかの議論であったと思う。あの病院にいたら,とりあえずCHDFなんだろうなあと思いながら,surviving sepsis campaignの低用量steroidならsepsisに対して効果あるとエビデンスがあるので良いのではないかと思うのですがどう思いますかなどと質問をしてみたら,結構興味を持ってくれた.質問前後の心拍数120以上。

どうも、こっちの病棟はレジデントにつくらしい。僕がつくひとは、台湾系のアメリカ人で、、、

30分。ここまです。もう夜中の3時だし。、、今日は宿題のため、ここまで起きてました,先ほど提出しました.

僕のつくひとは、ジェンとよばれている台湾系のアメリカ人で,とりあえずやたらと明るく、よくわらう。たしか、こんな感じの娘、うちのクラスにいたなあと見ていると、顔までそっくりに見えてきてしまった。後で話を聞くと、どうも生粋のハーバードの人であるみたいであった.大学から、ボストンにずっといて,ちょこっとスタンフォードにいったこともあるといっていた。しかも、やたら気配りをしてくれて、英語がはや過ぎないかとか,したいことがないかとか,いちいちこちらを気にしてくれた。お母さんが日本にいたことがあるらしく、ご飯の時には、日本の”どんぐり”の歌を歌ってくれた.日本にも来たいといってくれている。めったにいない、相当いい人みたいだ.レジデントにつく病棟実習の場合には、ほぼ9割以上実習はそのつく人によって決まる.というわけでとてもいい病棟実習になりそうだ。場所も、ブリガムに最初なりそうであったけど,希望を聞いてベスに変えてくれた.

午前中は、コンサルティングで内科に出かけていった。そこで、そこの内科の医師と相談をして、それが終わると、10年来の友達と久しぶりにあったらしく、暫く話し込んでいた.アメリカの医師はすこし穏やかであるみたいだ.皮膚科という事も大きいのだと思うのだが、日本では,1時間以上も仕事時間に友達と食堂で話をすることは余り考えられないと思う。
こちらの病院はコンサルタントのシステムがとても充実している。一応、内科の医師が病気を管理して,何か専門治療が必要になると専門医がコンサルトを受けるという形になる.ここら辺の病院では、皮膚科は外来とコンサルタント専門であって、メラノーマとかを入院管理するようなことは行っていないそうだ。しかし、年度の終わりということもあり,この時期は特に呼ばれることは少なくなってきているという。これだけ大きい病院であるため特に薬疹で呼ばれることが多いといっていた.

そして、ご飯を食べて、午後の外来であった.こちらの外来は、日本と違って,患者さんは一つの部屋に入って待っていて,そこを医師、(薬剤師、社労士など)で訪問して,診断を決定するというシステムになっている.といっても、ここはほぼ医師だけで訪問することが多いのだが。いわゆるチーム医療といわれるものができるようになっていて,一般的には、医師は、そこで処方を決定すると帰ってしまう.そして、そのあと薬剤師さんなどがクスリの副作用、飲み方などを説明する。
次から次へとくる患者さんを、とりあえず、レジデントが見て,上級医(今日はシニアレジデントのキム先生だ)に報告し、上級医が一緒にでかけていって最終的に診断をしている。といっても、それほど、上級医とレジデントの意見の差がある場合は少なかった.レジデントが分からないものは、上級医もわからないといっていたし、診断をしたものは、大体そのとうりであった.
思ったよりも、比較的すばやく患者を見ていた.症例は、乾癬、皮膚炎を始め,アメリカでは典型的な症例がおおかった。そして、5時半ぐらいまでみると、ちょうど終わった。今のところ,コンサルの予定も入っていないので、そのあと、30分くらい、午前中見たコンサル中の患者について上級医と話をして,治療方針を決定して話をした。

しかし、皮膚科はやたらと女性が多い.今日の午後にいた先生は全員女性であった.全体では7割ぐらいが女性であると思う。しかも、アジア系がなぜかこの病院では多かった。みな、必要以上に明るく、突然踊りだすし、いつも、本とは食べちゃいけないんだけど文句をいいながらお菓子をひたすら食べているし、なんだか,こっちも楽しくなってしまった.患者にはtragedyがあっても、私たちは落ち込まないようにしているのだとかいっていた.

そんなで、6時ぐらいに終了。ここに毎日きてくれるのか?といわれたので、はいと答えた.それからは、ちょこっと、IDやポケベルなどの手続きのため、ふらふらして,かえってご飯を作っていると気がつくと12時になっていた.そのあと、宿題をして寝る.今日は昨日よく寝れなかったせいか、疲れた.でも、日本と何か違ったかなあ?英語を話してたけど、それ以外は、とくにちがうとはおもわなかったです。結構いいかげんなところもあったと思うし、医療の質も、別にこちらが高いとは思わないけれども。建物はすごくきれいで大きいのだけど。

(ハーバードの病院群のことと、英語の話はまたあとで。、ごめんなさい、家のネットが壊れていてこれからさらにイレギュラーになるかもしれません。)